金田一耕介「本陣殺人事件」(岡山・総社市)
- 作者: 横溝正史
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1973/04/20
- メディア: 文庫
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★清音駅(Pあり) MAP
第8章で、事件解明の依頼を受けた金田一耕助が到着。
側道から土手へ上がり→昭和8年に完成した旧川辺橋を通って、事件が起こった一柳家へ向かう。
★一里塚
土手を下り、くの字なりに曲がったトコに一里塚がある。
何かあった様子に足を早めて町並みの途切れるあたりまで行くと、白木静子の乗った乗合自動車が電柱に乗り上げていた。
担ぎ込まれた設定の木内医院もあったとか。
★山陽道・川辺宿
川辺本陣は醤油屋の難波氏が代々務め、明治時代に岡田村に移り住んだ。
一柳家は難波家をモデルにしてるよう。
第4章で、新婚初夜の夫婦が離れで殺される。
★角の煙草屋
第12章で、木内医院で白木静子に話を聞いて一柳家へ戻る途中、金田一耕介はチェリーを1つ買って久−村への道を尋ねた。
神社を目印に曲がって、二間道路を行く。
既に15分ほど歩いてるし、次のポイントまで見所なく更に15分ほど距離がある。
駅に戻って→ふるさと歴史館に車移動した方がいいかもしんない。
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★三宅酒店
横溝家御用達の酒屋で、疎開先にお酒を届けていた。
隣りに、第1章で三本指の男が一柳家への道を聞き、水を一杯所望した設定の一膳飯屋があったらしい。
向かいに、岡田村役場があった。
★濃茶の尼の祠
右に曲がって→すぐ左へ行く。
ココだけ要注意。
岡田藩家老・千石氏の奥方が東海道・関宿で病気になった時、茶屋の老婆が助けてくれた話からできた祠。
八つ墓村で「たたりじゃ〜」と叫んだ濃茶の尼のヒントにした。
祠の右横に、耕助の岩がある。
横溝正史が散歩の途中、考え事をするために腰かけてたらしい。
★横溝正史疎開宅(Pあり)
昭和20年4月から3年半ほど、家族とともに暮らし、名探偵・金田一耕助を誕生させた。
今も当時の面影を残し、庭の佇まいもそのまま。
★岡田陣屋(岡田小学校、Pふるさと歴史館)
羽柴秀吉の母衣衆・伊東長実が祖。
長実は大坂の陣で豊臣方だったけど、関ヶ原の戦いの際に石田三成の挙兵を徳川家康にチクってた功で、所領を安堵された。
1701年(元禄14)に長救が転居。
小説にいき詰まると、伸びた髪をかきむしり、ぶつぶつ独り言をいいながら歩いてたらしい。
金田一耕介のモデルは、本人かな。
弁天様は空蝉処女のモデルとなった場所で、渇水時期には沈んだ古木も現れる。
もう梅が咲いてた。