楽譜の記号・ト音記号

11世紀頃の中世ヨーロッパでは、普通の男性が出せる最低音は低い「ソ」の音だった。
これを「γ」と命名し、続けてABCDEFとした。
真ん中の「C」を合唱の際の基準音に。
4本線の楽譜に「C」の場所を示す記号として、ハ音記号が考案された。
17世紀後半に5本線になる。
幅広い音域をわかりやすくするため、ト音記号ヘ音記号が考案された。
ト音記号は「ソ」の位置にぐるぐるがある。
ヘ音記号は「ファ」の位置に始点のポッチがある。
 
.
ピタゴラス(紀元前582~496年)が、音程も数の比で表されると発見。
弦の長さを1/2(完全6度)にすると1オクターブ上の「ド」の音が出る。
2/3の長さ(完全5度)にすると「ソ」、3/4の長さ(完全9度)にすると「ファ」。
「ソ」を2/3の長さにして「レ」→2倍してオクターブ下げる。(完全9度)
「レ」を2/3の長さにして「ラ」。
「ラ」を2/3の長さにして「ミ」→2倍してオクターブ下げる。
「ミ」を2/3の長さにして「シ」と、音階を弦の長さで定義した。
小数点が出て若干のズレが生じてくるから、後に周波数率で定義する方法に変わる。